「子育て家庭」を支える
■子育てがしやすい環境を作るとは?
山梨県の生まれてくる子どもたちに対する支援は、全国的にも見劣り無く整備されていると思います。実際に保護者向けのアンケートを見ても、大きな不満が無いという回答が一番多いです。しかし、これまではあまりクローズアップされずにいた問題で、これから私が力を入れたいと考えているのは「産後ケア」です。
出産とセット考えなければいけないはずだったのに、これまで長年にわたって産後のお母さんたちへのケアは見過ごされてきました。そして、多くの方がそれぞれに孤独で、誰にも相談できずに、一人で対処してきました。これでは安心して子育てを行うことができませんし、第二子以降の出産への気持ちにも前向きになりにくいでしょう。
また、女性活躍と言われるように、女性の持つ力が必要となる場面が地域社会の各所に表れている中、子どもを預けたり休みも取りやすかったりと、やりたい事や働くことを実現するための環境整備がとても重要です。
■子育て環境と教育環境とシームレスな支援体制の確立へ
行政の子育て支援としては、小学校低学年までの支援はとても充実していますが、小学校高学年になってくると子どもたちも学校生活が中心となることで、あまり関りがなくなってきます。
しかし、思春期の子どもたちこそ悩みや周辺との衝突も多く、保護者の方に聞いても「中・高校生になった時が心配」と言われます。それは子どもたちの成長とともに身体的な支援から、内面的な支援へのシフトしていくからです。
子どもが成長した後も、地域や行政が自分たちを支え、関わってくれるという安心感があることで、そこに住み続け、子どもを産み、育てられるようにします。
そのためには教育環境の整備と子育て環境の整備の垣根を取り払った体制を作り、シームレスで子どもやママたちの個々の悩みに寄り添える行政組織を構築します。